千葉商科大での研究会と、旅仲間との宴と

フェニキアカルタゴ研究会から一夜明けて、本日は(またしても、重い荷物を担いで)市川に向かいました。目的地は千葉商科大学、昨年9月に研究発表の機会をいただいた師尾晶子先生がホストとなって行われる、

  • パルテノン研究会(3/18)
  • LOCAL HISTORIOGRAPHY & EPIGRAPHY WORKSHOP(3/19)

 に参加するための移動です。参加者のうち相当数が、前日の研究会や9月のワークショップでもご一緒した方です。そのため、どうも毎度お馴染みとなりつつある私の強行軍には、いたく感心されている(というより、あきれ返っている)ご様子です。声をかけていただいたら参加せずにはいられないという性分の故ですが、そろそろガタがきている気がします。

さて、研究会の内容ですが、内容の詳細は避けまして、フライヤーの転写にてご容赦ください↓

パルテノン研究会(3/18)

  • Antigoni Zournatzi (National Hellenic Research Foundation, Athens); Greeks and Persians: Perspectives on Ancient East-West Political and Cultural Interactions
  • Akiko Moroo (Chiba University of Commerce); Self-Representation and Display of the Power and Empire: Persia-Athens-Lycia
  • Nikolaos Papazarkadas (University of California, Berkeley); Two fragments of inventory lists from the 5th and 4th cent. B.C. from the Acropolis

LOCAL HISTORIOGRAPHY & EPIGRAPHY WORKSHOP(3/19)

  • Nikolaos Papazarkadas;A Republication of the Inscription for the Refoundation of Thebes by Cassander

実はこの後も研究会は続いたのですが、私はここまでで中座しました。海外からむかえた報告者がいずれも、国外でのキャリアが長いギリシア人というのも、なかなか珍しいという印象を受けます。研究報告そのものも大変に刺激的だったのですが、質疑応答にも大変な刺激を受けました。

パパザルカダス教授との昼食会の後、向かったのは川崎です。旅仲間のまりもさん宅にて、同じく旅仲間のまるさん、およびはるこ先生との会合のためです。千年紀の変わり目も、世紀の変わり目も、革命があってもエジプトから基本的には居を移さなかったまるさんとお会いするのは、前にエジプトでお会いして以来でしょうか・・・となると、実に十年ぶりなんですが。まるさんはもとより、他のお二人も知る人ぞ知る旅の強者で、いずれは、一堂に会しての宴を!と願っておりました。今回は、それが適った格好です。まるさんについては、以前、古代世界研究会のニューズレターで書いた「旅人たちのアーカイブをどうするか」という拙稿で、ちらっと触れたことがあります。拙稿の中核であった「アーカイブ」の消息も伺うことができ、大変に意義深く印象深い一夜となりました。

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宴のひとこま。