「438年目のナイトハイク 本能寺の変」参加記

七夕の日にアップロード

知人であるN西氏は、大阪での関西旅行人新年会や、作家・岡崎大五氏のトークイベントなどでよく顔を合わせる旅人です。今回、その氏が

亀山城から旧・本能寺までの明智光秀の夜の行軍ルートを辿る」

という面白イベントを企画されまして、3月の御在所岳ハイク以来、ロクに山に登っていない私が乗ったという次第です。他に参加者は、途中参加を含めて5人、総勢7名での本能寺旧跡への討ち入りでした。

N西氏と合流したのは昨日、JR二条駅で3時過ぎ。園部方面に行く電車が少ないこともあり、時間が限られたものになるのはやむを得ないところです。合流して、亀岡駅で降りて、まず向かった所は駅からほど近い郵便局。ここで、レンタルした(念のために申し上げておきますが、私が、ではありません)足軽の装束3人分を回収し、丹波亀山城まで担いでいきます。亀山城の入り口がわかりにくく、堀をぐるりと一周して、やっと現存する城跡内へ。明治維新以降は荒れ果てる一方だったようですが、宗教法人の大本教がここの所有者となって整備に尽力しているとのこと。私は近代日本の宗教法人のことに詳しくないのですが、大本教は府大のt-kawase先生がブログで触れておられたことがあったので、思わず資料室見学に行きそうになりました。

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丹波亀山城天守台付近。手前で足軽の装束を着ているのが、私。

さて、ここから亀岡駅までいったん駅まで戻ります。亀岡駅前の京都サンガの本拠スタジアム内に、NHK大河ドラマにちなんだ「麒麟が来る ドラマ館」があるのですが、既に受付終了の時刻。致し方なし、ととぼとぼ歩いて向かったのは、丹山酒蔵の本店です。ここで試飲ができるというので、全員で向かったのです。さて、店内に入り、「試飲用」のラベルを張った便がいくつか並ぶ試飲コーナーに通されると、店員さんが

「お好きにどうぞ」

と驚愕の一言とともに、我々を放置して店先に戻ってしまいました。もちろん、我々は大喜びです。いきなりゼロ次会の気分でした。試飲を終えて店員さんに挨拶すると、なんと

「お酒、足りました?」

という、ビックリ仰天の一言。こんなお店でお酒を買わないのは申し訳ない、と私は720ccの酒瓶を2本、別の参加者は一升瓶を一本買いこんでいました。

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丹山酒蔵店先と、蔵内の試飲コーナー。「試飲のお酒、足りました?」の一言は驚愕。

すっかりいい気分になったところで、亀山城から旧山陰道をたどり、馬堀駅近くの平和堂で、半額セールのお惣菜を買い込む一行。 篠村八幡宮で出陣前の宴を楽しんだ後、いざ出陣となったのはもう9時前のことでした。ここから山陰古道をたどり、老ノ坂峠を越えて首塚大明神をのそばを通過して桂へ抜けました。桂の街中に入ろうというところで京都成章高校を横目に見て、なぜかすぐ近くにあるラブホテル街を通過する際、一行は意味不明の盛り上がりを見せます。

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首塚大明神

桂に入り、国道9号線を一行は進みますが、既に疲労困憊しており、9号線沿いのマクドナルド中山店で小休止、さらに進んでようやっと、堀川高校に近い、旧本能寺跡に到着しました。

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既に敗色濃厚

夜通し行軍して夜明けとともに主君を総攻撃とは、当時の人は体力がいまの我々と全然違うなぁ・・・と痛感しながら、朝の高野川を歩いて家に帰って眠りこけた次第です。