新エディンバラ・レポート22:洗濯機、復活

ここ半月ほど、フラットの洗濯機が壊れた状態でした。そうすると困ったことに、洗濯場所を求めて知人宅をフラフラすることになります。この間、洗濯機会は三回。うち、2回はそらさん宅、1回はロイヤル・マイルを上ったところにある大学寮、ミルンズ・コートに居住している、今年から博士課程に入った院生・けいすけさんを頼って、そこの洗濯機を借りることに。ところでロイヤル・マイル近辺はまるごと世界遺産ですので、私のフラットとは違って、大学の所有資産である、この大学寮も歴史が壁からにじみ出てくるような、しみじみと趣のある建物です。窓からはエディンバラ城、あるいは北にある海を見ることが出来、歴史学徒としては、思わず壁にそっと顔を寄せて、積み重なった時の重みに耳を傾けたくなるところです。
とまぁ、そんな事態も、ひとまず終止符です。今日、やっと治ってくれました。
その他、先週の事情。水曜日(10日)は、リサーチ・セミナーで講演されたリヴァプールのハリソン教授と、講演後のワインセッションで、最近までリヴァプールに留学していた知人の日本人研究者(超個人的事情により伏せ字とさせていただきます)を肴に、思わず雑談に花が咲いてしまいました(すいません・・・)。ちなみに、リヴァプールといえば、一昨年に一世紀に及ぶ生涯を終えたヘレニズム時代史研究の超大御所、ウォールバンクの後継ということになるわけで、思わず感じ入ってしまいました。そして昨日、日曜日は、フラットメイトの恋人が十日ほどの予定で遊びに来ているということもあり、フラットでささやかなパーティーを催しました。何故かしら私は、日本人留学生・しょうこさんが連れてきたフィリピン人留学生ジジ(郷里に旦那さんはじめ家族を残して来ているそうです)にずーっと説教をされまして、しかしそれが嫌みではなく、
「ああ、母というのは偉大なものだなぁ」
と、またしても感じ入ってしまったのでした。