「描く人、安彦良和」展@兵庫県立美術館

台風の接近で天候の怪しい日ですが、灘の兵庫県立美術館に行ってきました。目的は、本館にて開催中の、

「描く人、安彦良和」展

見学です。けっこう前に、京都駅の美術館でも同様の特別展を見学した記憶がありますが、まぁそこはそれ。こういった催しには、ついつい足がフラフラ向かってしまう私であります。

到着が昼過ぎと云うこともあり、腹ごしらえをしてから館内に向けて発進しました。通常はオーディオガイドを借りないのですが、今回は池田秀一さんが案内役と云うことで、気がつけば頭にはヘッドホンが装着されていました。

この展示会は安彦良和氏の足跡を、弘前大学時代からたどるというもので、学生時代のノートから絵コンテ・マンガおよびアニメの販促ポスターの原画が惜しみなく展示されていました。氏の所属学科が西洋史というところで、なるほど、マンガ版のアレクサンドロス大王伝が読み応えあるモノに仕上がっている理由はそこにあるのだな、あれは佳いモノだ・・・と、思わず物思いにふけってしまいました。

物思いにふける私の頭につけたヘッドホンからシャアのあの美声が流れ込んでくるものですから、その足は亀にも完敗する程度の速度しか出ません。だんだんと幸せな気分になってきまして、足取りは牛歩と云うより千鳥足に近くなってしまう始末です。嫌々、本当に嫌々会場から脱出したときには17時近く、会場内に突入してから3時間半が経過していました。大変に幸福なひととき、企画担当の皆様と安彦大神に深く深く感謝しながら阪急電車に揺られて帰りました。

会場内撮影禁止。撮影可だったら、朝から閉館まで居ても足らなかった筈。