お昼、事実上抜き!

「腹が減った・・・腹が減った・・・」

呪詛のように繰り返していたのは、文化博物館でのバイトの時。締め切り間近の仕事をこなすために、立命館での午前の授業が終わった後に押っ取り刀で駆け付けたのだが、
「1時間くらいですませるべし」
と思っていたから、昼など用意してなかった。それが、1時少し前に来て、あっという間に2時をすぎてしまい、だんだんと腹が減って、それと比例するように機嫌が悪くなってくる。やはり、人間は食わなければ駄目だなあ、と府大に達した3時半頃に異例に遅いお昼を食べながら、しみじみと思った。

そんな今日の私よりも酷い状況なのが、中国・四川で起きた地震だ。私も成都は行ったし、何より私の泊まる宿は
「耐震設計?それって何?」
と全身で主張しているような所ばかりだから、正直なところ、あまり他人事でもないのだ。
ただ、今度の地震三峡ダムとの関連性はないんだろうか、と危惧する。実はこんな憶測をさせる例があるのだ。エジプトで、アスワン・ハイダム建設以降に崩れたピラミッドが結構多い。史上最初のピラミッドとして名高いジェセル王の階段ピラミッドも、ここ十数年に起きた地震のため、現在は玄室に入れる状態にない。功より罪の方が遥かに巨大な、西の巨大ダムの「失敗」を、新しい東の巨大ダムの将来に重ねてみてしまうのが、私の邪推もしくは不明であればよいのだが。