十年ぶりの「キエフ」と下鴨劇場卒業公演

四条川端にあるロシア料理屋「キエフ」に足を運ぶのは、実に1999年以来、十年ぶりとなる。ご無沙汰していたのは、すぐ近くにある居酒屋「SIBA」を利用する率の方が多かったこと、そしてランチタイムにこの近辺を彷徨うことが殆どなかったからである。しかし、今日は下鴨劇場の同僚N木氏と友人そーちょーの会談をセッティングしたため、此処を利用することを思い立ったのだ。
事前に思っていたよりもはるかに話が弾んだが、それは場のおかげかもしれない。四条を見下ろす絶好のロケーション、ロシア料理のランチセットを食した所には、衝立にさり気なく隠された重厚な本棚があり、その中にはごつい満州国関係の資料が並んでいて、思わず唖然とした。もっと吃驚したのは店の混み具合だったが。料理を食べ終わってからも歓談の終わらない我々のところに接客担当のマネージャーさんが来ていろいろと話をしてくれたりと、本当に楽しいひとときだった。
夕刻は、下鴨の「人間座」に向かう。下鴨劇場9期生の卒業公演「遭難、」観劇のためである。
「9回満塁さよなら公演」
というサブタイトルは秀逸の極みと思うが、ナンとも9期生風味に満ち溢れた芝居だったな。存在感たっぷり。もう4年経ったんだな・・・その間、自分は何をやって来たんだろうかなぁ、と思わずしみじみ。講演祝いのポートワインを置いて、出て来た。