エジプト西方沙漠レポート09:最終日

本日をもちまして、ハルガ・オアシスでの調査は最終日です。最終日は未明から風が強く、その音に驚いていたら起床時間となりました。ここに来て、総員の半数を占める考古班はみな、鼻水や喉の痛みを訴えるに至りました。蓄積された疲労に加えて、調査中に舞う砂埃を吸い込んだ所為と思われますが、どうも、体調が十全なのは、私だけという状況で、
「これはやはり、髭がフィルターの役割を果たしてホコリの侵入を防いでいるのだろう」
と、私を除く総員に見つめられた時には苦笑しました。
さて、本日は、最終調査区画の原状復帰のために総員のうち6名ほどが調査区に向かい、残るメンバーは遺物整理のために、地元の担当部局でのお仕事。私は調査区に向かいましたが、作業は1時間弱で終了。高所に上ってみたのですが、強風のため足がすくみました。これは、たとえ仕事の積み残しがあっても、今日の調査は無理だっただろうと思わせるくらいの気候でした。その後は、宿にて休養していました。やや遅めの昼食後は、撤収準備に加わりまして、あとは自分の荷物のパッキングを残すのみです。
明日は、いよいよカイロに向かいます。