- 作者: 池田秀一
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 単行本
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昨日、急にバイトを代わってくれと頼まれ、ついでに立ち寄ったアヴァンティのブックセンターに売っていた。ご存知、シャア・アズナブルの池田秀一さんのエッセイ。
あっという間に読了してしまった。
感想を、一言で申します。
もぉ、たまりません!
中二以来、ガンダムフリークを公言している人間です。筆が達者と言うわけではありません。むしろ、訥々とした印象を受けます。でも、そこに、池田さんの実直さと年輪が滲み出ていて、逆に読者はどっぷりと浸ってしまうのですなあ。
特にたまらないのは、セイラさん役の井上瑶さんや、ブライト艦長役の鈴置洋孝さんといった、亡くなってしまった声優さんとの思い出を語る部分。特に鈴置さんとの思い出を語るところは、たまらないなんてものではありません。
「『お前(鈴置)は先に逝くなよ。俺(池田)の方が二ヶ月年上なんだから、順番は守れよ』
(中略)
しかし、このとき交わした約束は、守られることはありませんでした」(上掲書、124頁)
この下りを読んでいたら、泣きそうになりました。そういや、セイラさんの訃報を真っ先に伝えたのは、ブライトさんだったんだよな・・・とか、そんな事を思い出しました。
珠玉の一冊です。とにかく買って読め。