- 作者: 森谷公俊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/18
- メディア: 単行本
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- アレクサンドロス大王の本質へのアプローチを試みているという点ではこれまでの著者のスタンスと変わらないが、現在に至るまでに大王がどの様に語られてきたか、そのイメージがどの様に変化してきたか、という事を丁寧に考察している事。
- 地中海沿岸における『ヘレニズム』を確固たるモノにしたのがローマであるというのは定説だが、著者は更に一歩進んで、ガンダーラなどに代表される東方のヘレニズムもローマの遺産であると結論づけている点。
以上の二点であろう。非常に面白い本であり、一読をお勧めする。値段も、この本の質の高さを考えるならば、破額の安さと申しあげてよいだろう。
さて、京都では昨日から納涼古本祭りが下鴨神社で始まっており、本日は私も神社に繰り出す。幾つか収穫を得て、帰宅後は四条川端のSIBAにて、そーちょーと酒を呑む。これで三日連続の酒、「アルコールホリック」といわれても、否定できなくなったな・・・