コミックマーケット72・二日目

※この日記は、8月22日に書きました。


浅草の宿を出発したのは10時頃。メトロを乗り継いで新木場まで出て、そこからビッグサイトを目指すのだが・・・乗り換えがよくわからん。ラビリントス(迷宮)だぜ東京メトロ
たっぷり1時間ほどかかってビッグサイトに到着。今日は曇天、非常に涼しくて過ごしやすい。こんな日ならば並んでも苦にならないのだろうが、今日は人出はそれほどでもない(前日に比べれば、の話です、あくまで)。到着時間が11時過ぎと遅かった所為もあるのか、並ぶ事もなくビッグサイトに入場。企業ブースがある4階のフロアを少し歩く。
1時間ほどで会場の外に出て、旅仲間の一人・S氏と合流、ビッグサイトのすぐ外にあるビルの中にあるレストラン街の小洒落たイタリアンの店(イタリアンの店って、何故何処も小洒落ているんだろう?)で昼食を食べつつ、雑談。近々、海外に出張する事になりそうだ、との事。羨ましい、何て言っていたら駄目だろうな。
1時間ほど雑談してから、再び会場内に突入。今日は後輩に頼まれたモノを買ったりして、昨日と同様に3時過ぎに離脱、一目散に神保町へ。どの店も6時から7時には店じまいをしてしまうので、店をハシゴする私の足はまさしく駆け足。そんな慌ただしい中、文庫本・新書本を専門に取り扱っている店で、ロシアの大歴史家バルトリドの『中央アジア史概説』を発見した時には、感激で手が震えた。中央アジアの歴史に関心を持つ者ならば避けては通れない偉大なる研究者だが、ロシア人の研究者である(ちなみにバルトリドは帝政末期〜ソ連初期、サンクト・ペテルブルク大学の教授)所為か、莫大なバルトリドの著作中、邦訳があるのはこの本だけだ。手にとって吃驚、えらく薄い。しかし訳者はシルクロード学者として高名な長澤和俊氏。気が付いたら、阿部謹也の『ハーメルンの笛吹き男』と一緒に、鞄の中に入っていた。不思議だなあ・・・しかし、結局、今回の神保町の収穫はこれだけ。最後に入った洋書屋では、店を出た時にはシャッターが半分閉まっていた。遅くまでいてごめんなさい。
この後は、秋葉原に行く。さて、一巡りするか、と脚を屈伸した所で、友人・樹氏から連絡。
「一緒に晩飯を食おう」
ということになり、バイト先の後輩Uradon氏も合流、一緒に晩飯を食べる事になった。
宿に帰ってみれば、隣のベッドのロシア系カナダ人がコンビニ弁当を食べていて吃驚する。つい最近まで、とある日本の学校で英語の先生を一年ほどやっていたとかで、日本語もかなり喋れる。
「故郷に帰ったら、日本のモノで一番懐かしくなるのは、このコンビニ弁当だろうね」
と私にしみじみ語り、思わず吹き出してしまった。んー、カナダも旨いもの無さそうだもんね・・・