学科旅行・初日

※この日記は、8月2日に書きました。

朝6時45分、京都府立大学に到着すると、大型バスが待機していた。人影は欠片もない。おかしいな、出発時間は7時のはず(実はこのとき、『学科旅行のしおり』を行方不明にしていた)・・・と首を傾げていたら、中から学科旅行委員のA君が登場。何と、府大集合組は全員搭乗していたのだ。哀れ、私は唯一の遅刻者(・・・『遅刻』になるんですかね、やはり)となったのである。
さて、本年の史学科学科旅行、行き先は四国。京都駅八条口の観光バス駐車場で京都駅集合組を収容すると、バスは本四連絡橋を渡り、まずは高松へ。最初の目的地はうどん屋・・・ではなくて、香川県ミュージアム。此処は、つい最近リニューアルオープンしたところで、かなり新しい。博物館の学芸員さんの解説付きで表の展示と裏の収蔵庫を見学できる、というのが学科旅行の有り難いところなのだが、学芸員さんの説明の端々に、強い危機感が感じられた。というのは、大阪府の橋本知事による向こう一年間の特別展への予算カット、および博物館数館の廃止に対して、無関心ではいられないのである。学芸員としての就職も難しいが、それ以上に博物館そのものの存続が危ぶまれる時代に、我々はいるのだ・・・粛然とした気分になった。
さて、博物館を後にした一行は屋島へ。ご存知、源平合戦の激戦地のひとつ。我々一行を乗せたバスは、この屋島の山の上まで運ばれる。むかし、此処に城があったらしいのだが、確かにこの島、山頂に城を造ったら難攻不落だろうな、と思う。
屋島観光を終えて、一行は高松市内の宿所へ。私は一回生と同じ部屋。年齢差がいったい(以下略)。夕食と風呂を終えて、夜は学科旅行恒例のドンチャン騒ぎの交流会。此処で自己紹介タイムとなる。私は学生の中では大トリを努めるハメになる。
「飛行機の飛ぶ姿を見ながら育ちましたが、高所恐怖症です。でも、何の因果か趣味は海外旅行です」
・・・以上、自己紹介である。