午前中がバイトであるが、何故か昨夜の突発性不眠症のため、起床時にはヘロヘロ。京都駅から北上する地下鉄の中では意識不明。いっそのことバスで帰ってしまおうかとも思ったが、今日の京都市内はどうせバスも動くまい、と、通常と同様の地下鉄での帰宅とした。
本日も府大は学祭なのだが、昨日と同様に史学科3回生有志のカフェで、何故か色鮮やかな民族衣装で着飾った後輩たちとお茶を優雅に愉しんだ後(昨日は私もガラベーヤだったのだが、今日は残念、通常のジャケットである)、京大へ。ミズーリ大学のWorthington教授の講演会があるからなのだが、京大も只今NF(11月祭)でおそろしい人の波、その中に突入して、青息吐息で講演会場のある総合研究号館へ。教授はアレクサンドロス大王研究者として名高く、今回の講演のタイトルも
「アレクサンドロス大王の神格化について」
というタイトルだったから、出席しないとあちらこちらでおしりをペンペンされる(笑)。
「質問、宜しくお願いしますね」
と主催の先生に言われては、ただでさえ内容量が薄いうえに、寝不足で稼働率が極めて低い脳味噌をフル回転させるしかなくなる。時にうつらうつらしながらの講演会、頑張って質問もしてみたのだが、
- 大王は父の存在を覆い隠そうとして自信の神格化に邁進したこと
- 従って、「神格化」は政策というより個人的な性格を持っていたこと
- しかし側近たちには意図が通じず、政策としての効力も薄かったこと
- 一方で大王の父ピリッポス二世は自身を神格化しなかったこと
関心のあるトピックを引き出すとこんな感じになりますか。非常に勉強になる講演会であった。
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