ノリ、行ってらっしゃい

心の中でファンに別れ 中村紀、中日に感謝

中村紀がファン感謝デーを最後に、中日に別れを告げた。「FA選手だから(イベントに)出ないというのは絶対したくなかった。心の中で(ファンと)お別れをしたかった」。楽天入りが確実視されていたにもかかわらず、中日ファンから温かい声援が送られた。
契約がもつれてオリックス自由契約になり、テストで中日に入団。頭を丸めて一から出直した。「一番つらい時期に拾っていただいた」と、記者会見では神妙な表情で中日への感謝の気持ちを何度も口にした。
落合監督からは「必要とされるところでやるのがベストだ。卒業おめでとう」と言葉をかけられたという。「中日で培ったものを継承していきたい。何とかクライマックスシリーズに出る力になりたい」。35歳。残り少ない野球人生で、最後の一花を咲かせるつもりだ。

[ 共同通信社 2008年11月29日 15:54 ]

私も、ファン感謝デーに参集していたファンたちと、同じ心持ちである。よくぞドラゴンズに来てくれた。そして、行ってらっしゃい。東北楽天は未だ若いチーム、やること、伝えることが唸るほどあるはず。名古屋で取り戻した「野球小僧」の顔立ちのまま、仙台に骨を埋めることを、心の底から祈っている。