ICHG三日目/アフガンの惨劇から一年

今日も国際人文地理学会のバイトですが、今日は会議を一日お休み、参加者を連れて京都・大阪・奈良・琵琶湖の四班に分かれて見学会の日です。私は京都班に参加したのですが、昨夜の突発性不眠症のために睡眠不足全開、息も絶え絶えでの参加となりました。そんな状態で一日、本日の仕事は記録役、つまりはカメラマン。疲労困憊しております。いまも、この記事を打ちながら居眠り連発です。
役得としては、お昼が神泉苑の、超値段が高い、平八で食することが出来たということ。美味いを通り越して、どう食べればよいのか解らなくて困りました。なにしろ、哀しいかな高級なところに逝くと、途端に我を失う人間ですから。
ところで、多忙にかまけて取り上げ損ねておりましたこちらの記事↓

伊藤和也さん:一周忌 アフガンの子ども活写、写真集出版へ−−手記も収録 /静岡
◇生前、暮らしぶり撮影−−今月末出版(毎日新聞

アフガニスタン武装勢力に拉致・殺害されたNGO「ペシャワール会」(福岡市)の職員、伊藤和也さん(当時31歳)の一周忌に合わせ、伊藤さんが現地の子どもたちを撮影した写真集が、今月末に出版される。出身地の掛川市内で23日に営まれた一周忌法要では、関係者や遺族ら約50人が参列し、在りし日をしのんだ。

写真集は、活動していたアフガニスタン東部の地名をとった「ダラエヌールの子供たち」(石風社、税抜き2500円)。伊藤さんが人々の暮らしぶりを撮影した数千点の写真から会が選んだ95点のほか、伊藤さんの活動手記なども収録している。今月末から全国の書店で注文を受け付ける。

もう、一年経つのか、と驚きを改めて禁じ得ません。この事件が起こった時、
「そんな莫迦な」
と、著しくうろたえたのを覚えています。当地で活動している諸軍事組織にとって、ペシャワール会のメンバーを殺すということは、自分で自分の首を絞めているということと、まったく同じことですから。というのは、長年にわたって草の根活動を展開しているペシャワール会は、地元で分厚い支持を得ているからです。その構造が、遂に崩れてきた・・・ということで、愕然としたのです。
以来1年、日本の学術調査隊がアフガンに再入国した、という話は聞きません。アフガンでは大統領選が行われていますが、相変わらず情勢は不安定なままです。記憶を風化させないためにも、敢えてこの記事を取り上げたいと思います。