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歴史的和解の合意に署名=発効まで予断許さず−トルコ・アルメニア
トルコ、アルメニア両国の外相は10日夜(日本時間11日未明)、スイスのチューリヒで、クリントン国務長官やラブロフ・ロシア外相が見守る中、国交樹立などをうたった合意文書に署名した。第1次大戦中のオスマン・トルコによる「アルメニア人虐殺」問題などで1世紀近く対立してきた両国が歴史的和解へと向かう第一歩となった。
 ロイター通信などによると、各国外相が会場入りした後も、当初は署名後に発表が予定されていた声明文をめぐって調整が難航。署名式の開始は予定より3時間以上遅れた。
 最終的にトルコ、アルメニア両外相は署名の後、握手を交わした。しかし、集まった記者団には一言も発せず式典は終了。冷え冷えした空気は両国関係の今後の道のりがなお険しいことを印象付けた。
 両国は今後、議会での合意文書に関する承認手続きに入る。しかし、両国間には「アルメニア人虐殺」に加え、旧ソ連末期から事実上続くアゼルバイジャンでのナゴルノカラバフ紛争が横たわる。
 同紛争では、アゼルバイジャン領内でアルメニア人が多数派を占めるナゴルノカラバフが独立を宣言。トルコ国内では民族的につながりの深いアゼルバイジャンに同情的な声が根強く、アルメニアとの関係改善は必ずしも歓迎されていない。
 また、歴史問題に関する両国間の対話も進められることになるが、トルコの公式見解は今も「アルメニア人虐殺」を否定する。こうした環境下で文書発効まで到達できるのか、予断を許さない展開が続くことになる。(時事通信

「そんな莫迦な!」
と思うかどうかで、国際情勢への理解度が問われるニュースだと思います。
トルコ・アルメニア情勢が和解に向けて歩みつつあるという話は薄々知っていましたが、和解合意は当分先・・・そうですね、十年くらいは先だろう、と思っていました。それが、昨日のオリエント学会での内藤報告で「本日にも和解合意」と聞いた瞬間に思わず耳を疑いました。
時事通信電に書いてある通り、確かに「課題は山積み」です。しかしこの問題については、そもそも同じテーブルにつけるかどうかが問題でしたから、合意というのは殆ど寝耳に水、に近い衝撃があります。
そんなニュースをレヴューしつつ、今日はこれからオリエント学会、そしてそのまま帰省します。