本日は、昼過ぎに関西学院大学に。今日・明日の二日間行われる、日本ビザンツ学会に足を運んできました。
「孫子、何故此処に・・・?」
と、K大のN氏(超特殊個人的事情により伏せ字:笑)に訊かれるのも、無理はありません。私は本来、ビザンツとは殆ど無縁な人間です。・・・が、これは先日、今回の会を担当しておられるN谷先生の召還を受けたためであります。もちろん先生は何もおっしゃいませんでしたが、私にビラを渡された時点で、召還を受けたのと同義であります。それ以外に、ちょっと打ち合わせをすることもあったりするのですが。
後半のシンポジウム「ビザンツ文明を考える」での報告のひとつがビザンツの宦官に関するもので、これは質疑応答のときに、うーんと唸ってしまいました。カソリック・プロテスタント諸国と日本に共通するモノでしょうが、宦官に対する違和感というモノがあります。ビザンツはもとより、中華や中東を研究していると、ついついこの違和感というモノを看過してしまいますが、それこそ「暗黒の中世」をやっている諸氏の研究を聞いていると、ふっと
「ああ、そーいやこの人たち、宦官って知らないよなぁ」
と、ふと思うことがあります。ヨーロッパの歴史学会では、基礎文献として、なんと横文字に翻訳された三田村泰助氏の『宦官』が使われているという話も聞きますし、未だ未だ考えることは多そうです。
とはいえ、明日はさすがに関学は行きませんが。遠いよ・・・
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