新エディンバラ・レポート41:プレゼンと写本と活版印刷と

※3月8日改稿

先週がバタバタしていた所為か、週末に休養をとることに失敗、ずっと眠い一週間となってしまいました。
眠気が消えてくれない理由としては二つ。まず一つ目が、どうもこの二週間ほどは、6時間眠ると自動的に目が覚め、体が二度寝を受け付けてくれないということ。そしてもうひとつの理由は、火曜日に、受講している授業でプレゼンがあったということの二つですね。この授業、'Hellenistic City'という授業なのですが、院生たちにそれぞれテーマを割り当てて、各員がそれにそってプレゼンを行うというものとなっております。先週末は日中がコンファランス、夜が図書館というサイクルとなっておりまして、さすがの私も消耗いたしました。ところで私はPCにパワーポイントを常備させておりませんで、これまでプレゼンはすべてOpen Officeで行ってきたのですが、今回初めてパワポでプレゼンを作成しました。出来は・・・結局報告原稿が上がったのは開始1時間前、ということで、ヘロヘロでした(泣)。おかげでプールも十日間くらいお留守、という状態でしたが、金曜日に久しぶりに泳いだら気持ちが良かったです。
そんな中ですが、水曜日の方法論ゼミ(訓練コース)では、大学近くのNational Library of Scotlandにて、生の写本や印刷技術黎明期の刊行物をいろいろと見せてもらいました。中世写本の趣きもさることながら、16世紀に出されたポリュビオスにも圧倒されました。現在、Loeb Classical Libraryシリーズでは6分冊に分けられていますが、これが一冊にまとめられて、すごい大きくて重い!もうひとつ、興をそそられたのは、紙の手触りです。中世写本は当然ながら羊皮紙で、ツルリとしているのですが、ルネサンス期以降の印刷本は、紙に印字されています。その紙の手触りが、なんというか、和紙に似て若干ザラついているのです。そういった史料の風味を味わいながら思ったのは、日本史専門の人たちは、こういった生の史料をふんだんに見る機会に恵まれているんだなぁ、ということでした。大学院に入ってから8年になんなんとしますが、やっと彼らの領域に至ることが出来たのかな、と、そんな感慨に浸りました。
そんな今週、別の授業で課せられた課題の一環で購入したのがこちらの本↓

Caesar

Caesar

すんごい重量の本なんですが、文章そのものは平易ですね。しかしまた本が増えた。