※4月13日作成
イスタンブールを出て、本日訪れたのはサルディス。知る人は知っている、古代の小アジアにおける最重要都市の遺構であります。・・・にもかかわらず、今では内陸の寒村でありますので、なかなかアクセスもしづらい。『旅行人』にも『地球の歩き方』にも載っていない。ウィキペディアだと日本語版では出てこない(英語版だとガッチリ出てきます:念のため)。『ロンリープラネット』の説明だとアクセスし難そう・・・というので訪問をためらってたところ、私の恩師のひとりであるR大のO戸先生に、
「君がサルディスに行っていないというのはおかしな話やなぁ・・・」
とご指摘を受けまして、・・・魂が震えるほどに恐縮したのは何年前の話でしょうか?それを受けて、今回の訪問となりました次第。極言してしまえば、今回のトルコ訪問は、このサルディス訪問が至上命題なのでありまして、ほぼ他のことは考えておりませんでした(爆)。個人的な感慨としては、ロンプラに書いてあるほど、アクセスは面倒ではありませんでした。ルートとしては、
夜行バスにてイズミール着(7時少し前)→荷物を担いだままでSalihli行きのバスに乗車(7:30)→Sart(サルディスの現在の地名)村の入り口にてバス下車(9時少し前)→アルテミス神殿とギムナジウム見学→街道にてイズミール行きのバスをつかまえる(3時くらい?)→イズミールのオトガルからセルチュク行きのバスに乗車→セルチュク着(5時過ぎくらい)
・・・こんな感じです。バックパッカーとしての全盛期を思い出させるような、移動に次ぐ移動ですな。まるで体力馬鹿のような移動に思われるかもしれませんが、これが可能になったのは、ひとえにメトロ社のメルセデス・ベンツ製バスの乗り心地のおかげであります。リクライニングがバッチリ効いたため、よく眠ることが出来ました。おかげで疲労もさほど感じずに済んだという次第です。そんなサルディスの写真群はこちら↓
ローマ時代のアルテミス神殿跡。実はサルデイスは、遺構もさることながら、地形の観察が目的のひとつでした。しかし、ここまで壮大な神殿跡が残っているのは、この都市が古代に重要なものであったということを雄弁に物語るものでしょう。
上の写真と反対側から一枚。これは、なんと韓国人のツアー客の方に撮っていただきました。やるなあ韓国。目の付け所が◎。
これもローマ時代のギムナジウムの背面。
ギムナジウム正面から。近年の修復によるものでしょうが、壮麗さに圧倒されました。何となく見上げている構図。
ギムナジウムと、隣接しているシナゴーグ跡・・・っていうか教会堂跡だな。
そしてシナゴーグ接写。