総持寺ヒルズの夜から旅本につなげる

総持寺のとあるお店のご主人「主席」は、知る人ぞ知る中国通で、旅人であります。このお人と共通の旅仲間である虎さんがアフリカ某国から一時帰国中なのですが、この虎さんに招ばれて、一昨日、主席のご自宅「総持寺ヒルズ」にお邪魔してきました。この総持寺ヒルズ、あっと驚くほど楽しいガラクタの宝庫なのですが、何度行っても楽しいところです。
さて、今日はバイトの一日だったのですが、休憩時間に本屋に行ってみたところ、目当ての一冊が見つからず、かわりに目に止まったのがこちらの一冊↓

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

名著の誉れ高き沢木耕太郎の『深夜特急』については、実は私は日本では、はまりませんでした。さほど面白いとは感じなかったのですが、海外の日本人宿などに置いてあるこの本を開いてみたところ、恐ろしいほどに面白かったことを憶えています。おそらく、旅の空にある者としての共感だったと思うのですが。もう一つ印象的だったのは、『深夜特急新潮文庫版(これがたいてい、宿には置いてありました)のうち、第4分冊は、ギルギットのニュー・ツーリスト・コテージを除いて、何処にも置いてありませんでした。アフガニスタンとイランでの旅を描いた巻なのですが、その内容の故に、重要性が群を抜いて高かったのかな・・・と、日本に帰ってからそろえた『深夜特急』を見ながら、そんなことを考えます。沢木氏の著作を紹介している、前川健一氏の『旅行記でめぐる世界』に対するコメントも載っていて、非常に興味深い一冊に仕上がっています。