華燭の典、関空の水没を越えて

我ながら、流石に苛酷と言わざるを得ない一週間、―いや十日間はバタバタしてたか―を、何とか乗り切ることができました。

  • 関西空港、水没。復旧の見込み、当分立たず」
  • 「北海道、地震

驚愕の事態が連続し、呆然自失している間に、ベトナム行きの航空券はキャンセルに。発券もとの旅行会社に事情を問い合わせに行くと、電話対応で忙殺されていて、怒るより同情してしまうほど。
『これは、さすがに、今回の渡航は断念したほうが良いのではないか』
真剣に考え込んだ最大の理由は、私の生来の「雨男」という、何処で炸裂するか当人にもわからない、近所迷惑傍迷惑な「隠しコマンド」の所為です。別に私が雨を降らせるわけではないでしょうが、「此処では、お願い、降らないで!」というときに雨にめぐり合わせた思い出が、あまりに重いで、・・・なんて、ちっとも笑えない。
考え込んでしまったもう一つの要因は、17日に東京で行われるワークショップでの発表を抱えていたことにあります。私、英語での発表の機会をいただくというのは初めてのことで、こちらも絶対に逃したくはない。
考え込み、思考の迷路にはまり込んだ私の尻を思い切り叩いたのは、出国当日の新郎が、空港からかけてきた
「絶対来てください!」
という電話です。これで、心に盛大に火が付きました。
「よし、絶対に行ったる!」
と。そして今回のコースですが、

  1. 東京まで夜行バス
  2. 成田から韓国の大邱を経由してバンコク
  3. 別の参加者「妖怪」さんと新郎と合流、プノンペンへ空路
  4. 陸路サイゴン入り
  5. 15日の式に参加、その日の25時50分(厳密にいえば、この表記は間違いですが)の台北経由で東京・成田着
  6. 東洋大学での研究会(懇親会だけ)参加
  7. 翌日は朝から千葉商科大学でのワークショップで発表
  8. 次の日は朝一番の新幹線で大阪に出て、後期からいただいた非常勤の授業
  9. その後、桂の塾に顔を出して一週間ぶりの帰宅

長征の締めくくりは今回も、百万遍の東山湯でした。なお、帰りの飛行機も航路上では台風が驀進する、えげつない気象状況のおまけつきで、サイゴンから台北まで、かなり揺れました。あはは。
東洋大学千葉商大では、「疲れないの・・・?」といろいろな人に呆れられましたが、正直、ヘロヘロのボロボロでした。報告もぐだぐだだったんじゃないかな・・・大変申し訳ありません。この間、それぞれの段階での次第は、ぼちぼち上げていきます。

この一連の旅程で、韓国とカンボジアは初めてです。まして大邱は全く何の印象もなかったのですが、よく地図を見てみると、慶州が近い。それに空港が市街地と隣接していて、歩いて空港の外の食堂に飯を食いに行けるところで、これは新羅の遺跡見学に丁度良いところだというのが発見でした。そしてカンボジア・・・次は絶対に行くぞ、シェムリアップ。他にもいろいろと書きたいことはありますが、とりあえずは手短に二点だけ。

T倉君、Taoさん、結婚おめでとうございます。どうぞお幸せに。
千葉商科大学での報告、大変にありがたい機会でした。お話をくださいまして、ありがとうございました。ここに、伏してお礼を申し上げます。
写真を一部。上から、結婚式場周辺、ビェンタン市場、カンボジアベトナム国境、プノンペンのバスターミナル、大邱の市場です。