オリエント学会第60回大会@京都大学

※10月27日アップロード

10月13・14の両日、京大で行われたオリエント学会第60回大会を、傍聴してきました。これまでもそうでしたが、同会の大会が京都で開催の場合にのみ参加するという、何とも現金な話です。聴講(傍聴ではありません。聴講です)した講演・報告のラインナップは、以下の通りです。

初日(10月13日):公開講演会「オリエント世界の王権」

二日目(10月14日):部会報告
<午前中>

<午後>

  • 春田晴郎「イランにおける「都市」を表わす語の変遷」
  • 四角隆二「サーサーン朝カット・ガラスに関する一考察」
  • 津村眞輝子「境界を越える金属貨幣の実態―サーサーン朝ペルシアの事例を中心に―」
  • Begmatov Alisher「ムグ山文書の言語的特徴」
  • 土谷遙子「法顕が巡礼した『陀歴』(ダレル)に至るパミールからの四つの道筋―パキスタン北部地方 『法顕の道』 現地調査(1991 -2015)―」

報告題目のコピペ(公開文書!)でございます。今回のメインの目的は、旅仲間はるこ先生とお酒を呑みながらお手伝いすること、であったのは笑い話です。それから、初日の公開講演で話される、森本公誠・小杉泰氏のお話も、大変な知的刺激になりました。これまで両氏のご著書はそれなりに読んで勉強してきたもので、本当に印象深かったです。
2日目は、リンク先から当日プログラムを見ていただいたらわかるのですが、京大文学部棟内をうろちょろしておりました。午後はずっと第4部会室から動かなかったのですが、春田晴郎先生の報告がとても面白かったのと、そのときの会場の超満員ぶりにビックリしました。続く四角隆二さん(岡山市立オリエント美術館)の報告も、きわめて刺激的で挑戦的なものでした。部会報告以外では、お昼のポスター・セッションも面白かった。中東方面は日本の考古学調査隊が多く進出しているので、ポスター発表は有効だなぁ、と感じました。