エジプト西方沙漠レポート1

皆様、いかがお過ごしでしょうか。目的地・ハルガオアシスより第一報をお届けします。
先ずは、阿呆な話から。前回の「到着報告」では間に合いませんでしたが、到着初日の夜に、髭を剃りました。と申しますのは、我が府大の考古学研究室の面々が殆ど満場一致で、「ハルガで毎日、髭の成長記録をつけましょう」と私に申し出まして、抗いきれなかったためです。なお、圧倒的多数が『髪も一緒に剃り落とすもの』と考えていたらしいのですが、それは体調不良のため、見送らざるを得ませんでした。同じ部屋に泊まっていた他の4人全員が舌打ちしていましたが、髭だけでも勇気が要るのです。・・・というか、1999年の海外デヴュー以来、髭なしの状態で異国の地にあるということ自体が、私には初体験です。あと2日もすれば、元の木阿弥でしょうが。あは。
さて、ハルガに着いたのは一昨日、10日のことですが、カイロからバスで一気に走り抜けてきたため、ハルガはカイロからはバスで9時間強、南に下ったところですから、なかなかにハードな道でした。考えてみたらこんなに長距離のバス移動をエジプト国内でこなしたのは、4年前のアレクサンドリア→スィーワ間の移動以来です。鉄道主体ですからねぇ。部屋は考古学研究室のS栗君と同室。考古学のいろいろな業界事情が聞けて、いろいろ面白い経験です。普段はなかなか、交流がないものですから。調査自体は、本日から開始です。私も考古チームに名を連ねていますので、砂掘りに参加いたしております。良いんかいな・・・未だこちらは暑く、日中の気温は40度ほどです。加えて沙漠だけに雲ひとつない晴天、日差しが強くて一気に焼けてしまいました。
また、報告することができましたら、報告いたします。

ザヤーン神殿にて。やはり髭のない自分の顔が海外の遺跡と一緒にあるのは、違和感を禁じ得ませんね・・・これ、今までにはない写真です。海外では必ず髭を蓄えていた私ですから。エディンバラで、「あんたのシンボルは髭なんだから剃っちゃ駄目!」と言われていた日々をまた思い出す私であります。これ、私の顔だと認識してくれませんね、多分・・・嗚呼。