※11月26日更新
これまでNHK文化センターの西洋古代史関係の講座は、同志社の浅香正先生が作られた「属州研究会」に参加する研究者たちがリレー形式で担当するのが恒例となっておりましたが、本年度は、前半をローマ史の鷲田睦朗さんが、後半を私が担当することになりました。すなわち6回分、毎月担当するということになっております。全体を通してのタイトルは
「アレクサンドロス大王とその遺産」
としました。これまでカルチャーセンターなどで講義をする中で、ヘレニズム時代について、広く認知を得ていることといえば
「アレクサンドロスとクレオパトラとシルクロード」
くらいのもの、というのが経験則としてあります。そこで、連続講義の通しタイトルにはアレクサンドロスの名前を借りる必要が、どうしても出てくるわけです。さて、その初回講義は
「ヘレニズム「幻想」とアレクサンドロス大王の「幻影」」
と題しまして、ヘレニズム時代史の動向について、これまでのカルチャーセンターなどでの講義で喋ってきたことを総合したものです。残念ながら新味には欠けますが、その分、じっくり伝えることが出来たと思います。