最近、論語が面白い

「私の場合、論語長渕剛の歌と殆ど同じ感覚で読んでいる」
バイトの後、酒を呑みながらそんな事を話したら、友人に呆れられた。
成る程、私も確かにこの年まで論語を敬遠していた。理由は簡単で、
「『儒教』という中華文明のガンの、出発点となった古典」
と見なしていたからである。
しかし、思い屈する事が何かと多くなってきた今日この頃、ふと「漢文の再トレーニングの為に」と思って論語素読を再開してみたら、この古典が恐ろしいほど面白い事に気が付いた。なにしろ、ちっともカビ臭くない。孔子という人間の素朴な叫びと自省の言葉の集合体なのだ。実に心に染みる。そんなわけで、長渕剛の歌と印象が同じなのである。