新・エディンバラレポート37

今週の「新エディンバラ・レポート」は表題なしです。・・・というか、これでやっと、前回「エディンバラ・レポート」の投稿数と同じか!前回はどんだけマメに更新していたんだ(苦笑)
さて、前回「レポート」にてお伝えしたエディンバラ大学での「成人式」、そしてその陰に隠れてうっかり見逃していたエジプトの動乱情勢などへの対応などでバタバタしておりました。今月2日よりエジプトのインターネットも再開通したようで、旅仲間であるカイロのアモーレ丸山塾長ともスカイプにてお話しすることが出来ました。・・・個人的には、いまムバラクに代わる人間がいない以上、一般的に言われている「早期退陣、後継を選ぶ選挙」論には首肯致しかねます。なんといっても、選挙を「公正」に進めるために不可欠な近代民主主義、その民主主義の前提として存在している必要がある世俗主義が、中東では成立し得ないという持論を持っていますので、いまムバラクが退陣するのは拙速に過ぎやしないかという気がするのです。なにより、エジプトにとっては政権交代よりも重要な観光産業のかき入れ時に、この混乱が起きてしまった・・・騒いでいる民衆よりも舌打ちしている人間の方が多いという指摘をカイロよりいただきましたが、それが実情だろう、と思っています。どう混乱を収拾するのでしょうか。
さて、今週はエディンバラでは「イラン・フェスティヴァル」と銘打ったイヴェントがいろいろとやっておりまして、そのうちのひとつ、エディンバラ大学で行われた、Dr.ロイドによる講演会、月曜日開催分は行ってきました。本当は水曜開催分(アケメネス朝古銭談話)、木曜日開催分(クテシアス『ペルシア史』裏話)も出席したかったのですが、残念ながら両方とも見送り。理由は、水曜日はもっと重要なグラスゴー大学のリサ・ハウ博士のゲスト講義、木曜日は大学院生ゼミに出席していたため。今日の夜のイラン音楽演奏会は行きたいんですが・・・
加えまして、金曜日・土曜日は連続して誕生日パーティーに招かれました。金曜日は古典系のPh.D院生のアンソニー、土曜日はプレ・セッションコース以来の友人アンナの誕生日です。どちらも最初は(時間厳守で行ったら)6〜7名くらいしかいなかったのが、終いには会場一杯一杯になるという、そんなところばかりでしたね。うーむ、私の誕生日の時には、みんな修論で一杯一杯だと思うのですが(苦笑)。
ついでながら今週の一枚は、前回『レポート』と同様、「成人式」の光景より、私による、長渕剛さん「乾杯」独唱の光景です・・・って、ああ、これそういえば、今の「洛北孫子亭」トップページ写真ですか↓

それから、今週月曜日、著者割バーゲンセール(笑)で、アースキン教授研究室にて購入した本がこちら。私のものは、著者サイン入りです↓

Creating A Hellenistic World

Creating A Hellenistic World