フェミニズムを勉強しながら思う

本日は研究会の勉強会だが、始まる前に睡眠不足で気息奄々という状態。
理由は単純明快で、
フェミニズム運動とフェミニズム史研究の動向」
をまとめる作業に、ここ数日かかりっきりだったからである。
色々な本を読みながら思ったのは、自分はフェミニズムについて何も知らなかったんだなあ、という事。いや、そんな事は先刻承知のつもりだったのだが、改めて痛感する。

色々勉強していて思ったのは、フェミニズム運動というのは極めて近代的な問題であるという事。
これは神戸大学のローマ史の先生が留学中に言われた事だと言うが、
「ヨーロッパにはふたつの柱がある。ひとつはヘブライズム、もう一つはヘレニズム」
この二者の融合が、中世ヨーロッパを支配したキリスト教であろう。
そして、近代という時代は、このうちヘレニズム、すなわちギリシア・ローマ的側面である理知主義的な部分をより高く評価し、それによってヘブライズムの要素を切り捨てる傾向にあったと思う。その産物のひとつが、女性を法的に従属的・劣位に置くという、近代により顕著になる姿勢であろう。ちなみに、女性を劣位に置くとか処女性を尊ぶというのは、ローマにもその傾向はみられるが、ギリシアの方により強く見られる傾向である。
なぞといいつつ、未だ勉強を始めたばかりである。大体、始めたきっかけのひとつが「ダ・ビンチ・コード」だもんね。
そんなわけで、今日はこういった本を古本屋で買ってきました。

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

いやまて、私は文庫版を買ってきたんだが・・・まあ良いか。
なお、この本のタネ本『レンヌ・ル・シャトーの謎』というのが図書館にあって、パラパラめくっていたらどっぷり漬かってしまった。『地中海』より面白いかもしれない。
エマ (1) (Beam comix)

エマ (1) (Beam comix)

ちなみに、こちらも買ってきました。半分は趣味、半分は参考資料として、です。いや、本当だってば。信じてよ。