古代史研究会大会

大阪・なんばで行われたゲストハウス大阪の忘年会から一夜明けて、本日は京大へ。古代史研究会の大会に出席してきました。今年の報告は、以下の通りです↓

研究報告1:堤 亮介(大阪大学
「フロンティヌス『ローマの水について』における「都市の健全性」」
              司会:桑山由文(京都女子大学
研究報告2:山下孝輔(京都大学
「3世紀の法典外史料における皇帝立法への言及」
              司会:佐々木 健(京都大学
研究報告3:本間俊行(北海道大学
「ローマ帝政前期の名望家支配に関する一試論
――オスティアのエグリリウス家の歴史――」
              司会:井上文則(早稲田大学
研究報告4:中西恭子(東京大学
「「供犠を行う哲人皇帝」ユリアヌスの主題と古代末期におけるそのキリスト教的変奏・再考」
              司会:南川高志(京都大学

ギリシア・ヘレニズム時代史の研究報告がないということ、そしてローマ史の報告についても帝政期の研究ばかりであったというところに、時代の趨勢を感じてしまいます。中西さんの最終報告の時には、同じフロアで行われていた別の報告(内容は深くは触れられませんが、パルティア関係のもの)を聞くために中座するという失礼なことになってしまい、報告者に詫びを入れる一幕もありました。
研究会後の懇親会では、今年の総括をするのが恒例なのですが、私の本年の総括は、
「病に尽きます」
そのようにして、今年の研究活動は一段落、となりそうです。