秋の掛け持ち学会:西洋史読書会&東洋史研究会

休日ですが、平素よりも起床時間は早め。と申しますのは、今日は朝9時半から、京大の時計台記念館にて、西洋史読書会があるため。今日こそは余裕を持って行こう・・・という目論見は所詮目論見、到着は開始時間きっかり。この時間きっちり守りすぎるクセ、どうにかならないものかなと思います。
京大に進学した後輩諸氏に挨拶して会場入りした読書会大会、午前中の報告は4本だったのですが、トップの報告者の方はギリシア史のS子さん、古代ギリシアのアルテミス信仰に関する報告で、なるほどなるほど・・・と頷いていたのですが、納得しすぎて突っ込みどころが思いつかなくて、途中から冷や汗をかき出しました。というのは、報告者と司会の方以外にはギリシア史の方が殆どいなかったため。頭を抱えているところで、
「会場にはヘレニズム史の方もいらっしゃるようですが、ご質問等ございませんか?」
・・・と、予測通り司会者の先生に振られて(ちなみにその場にいたヘレニズム史関係者は不肖、私を含めて二人・・・日本での同業者人口を考えれば、相当な過密状況ですな、あは。)往生、結局挙手できませんでした。まったく思い浮かなかったのは、眠気の所為ということにして下さい。申し訳ございません・・・午前中は結局こんな調子で、報告はひととおり拝聴しました。
午後は、空きっ腹を抱えたまま、昼食を食べるヒマもないままに、同じく京大の敷地内(文学部新館第三講義室)で行われている東洋史研究会へ足を運びます。実は私、西洋史読書会に参加するようになったのは21世紀に入ってからですが、東洋史読書会の方が実は参加したのは早い。初参加は1997年、入学した年です。流石にこのときはまったく解らずに居眠り連発して遁走したのですが、それ以来12年ぶりの参加です。今回は午後の二発目、東海大学・H田先生の報告が目当てです。
「来ると思ってました」
と、こちらでもやはり京大に進んだ後輩N西君のニヤニヤ笑い、そして某出版社のブースで目を丸くしていたT中君に出迎えられて会場入り。
「すいません、来るところを間違えました・・・と言いたくなります」
というH田先生のお言葉は、使用史料がギリシア語・ラテン語にパフレヴィー語という具合で漢文のカの字も無いために来るものであろうかと思います。さて、報告ですが、先日のオリエント学会でのご報告は暦法でしたが、今回のテーマはさらに大きく、パルティア史の研究の枠組みそのものを大きく問い直そうというもの。唸りながら聞いていたら、段々と姿勢が前のめり。一応は専門に近い私でも、内容を胃の腑に落とし込むのにえらく時間がかかったのですから、他の方は珍文漢文(「東洋史研究会」に準拠して漢字表記です)だったと思います。質問をしていらしたI葉先生はH田先生の同期でした。私も無理矢理、確認のための質問をひねり出してみましたが、
・・・それにしても質問を振られた西洋史読書会で挙手できず、話を振られてもいない東洋史研究会で質問って、とんだ阿呆です(汗)まあ、今日の東洋史研究会では「お使い」も頼まれていましたから、その行きがけの駄賃ということで、関係者の皆様、ご容赦下さい。