レヴィ・ストロース死去

訃報:レビストロースさん100歳=構造主義の巨人

 20世紀フランスを代表する思想家で社会人類学者のクロード・レビストロース氏が10月30日、死去した。100歳。親族が11月3日明らかにした。葬儀は近親者だけで2日に営まれた。
 第二次大戦中に亡命した米国で構造言語学を導入した新しい人類学の方法を着想、戦後フランスで実存主義と並ぶ思想的流行となった構造主義思想を開花させた。「未開社会」にも独自に発展した秩序や構造が見いだせることを主張し、西洋中心主義の抜本的な見直しを図ったことが最大の功績とされる。
毎日新聞

同じ記事を取り上げているブログも多いことと思いますが、本ブログもその例に漏れるものではありません。
20世紀、フランス発の人文学の思想・研究潮流というのは多くありますが、構造主義もそのひとつでしょう。その領袖が、まさしくこの人。構造主義に関しては、私も解説本を幾つか読んだくらいで、レヴィ・ストロースご当人についても、実は本を一冊も読んでいないというのが実情だったりします。『悲しき熱帯』についても、ちゃんと買った割には全然読んでいない。最近出た『パロール・ドネ』についても、買うかどうかで思案投げ首しているのが現状・・・という体たらくです。それにしても長生きするもんだ、と感嘆を禁じ得ませんでしたが、とうとうその日が来たか、という感慨を禁じ得ません。
ちなみに長生きといえば、私は自分の専門との兼ね合いで、すぐにヘレニズム時代史の巨人・ウォールバンクを思い浮かべてしまうのですが、こちらは昨年亡くなったようで、今日初めてその事実を知りました。何とも不勉強の極みです。