観光都市・京都の「衰亡」

京都が日本の観光にとって最重要都市の一つであることは、世界中でよく知られているところです。しかしながら、この街は深刻な問題に直面しています。つまり、観光が衰退しているということです。この問題について先日、東京に住んでいる友人と話す機会がありました。
私の見るところでは、四条界隈は京都の観光にとてはダントツで重要な場所です。歴史的場所が多く存在するだけではなく、一番の繁華街でもあるからです。さらには、安価な私鉄二路線によって、日本第二の都市である大阪と接続されているからです。こうした点から見て、四条の重要性が後退しているとは思われないのです。
これとは対称的に、友人は四条の重要性は間違いなく衰退しているというのです。概して、四条は以前ほど魅力的ではない、というのですね。先ず、他所からの旅客にとって、JRは、特に速いので便利であって、あまり彼らは運賃のことを気にかけない、というのです。加えて、JR京都駅はでっかいショッピングセンターを持っていて、観光客はここで満足してしまうというわけです。私鉄について言えば、関西以外ではあまり知られていなくて、これは宣伝の失敗の所為だ、と彼は言っていました。例えば、「ジューサーバー」というのが東京でも成功しているけれども、これが京阪のオリジナルであるということは殆ど知られていない、何故なら「京阪」のロゴを削って関東に持って行っているからそりゃ当然だ、というのです。そんなわけで、四条の衰退は京都の凋落に繋がってしまっている、というのが現状のようです。
結論としては、京都が依然として重要な観光地であるのは変わらないけれども、最近の後退も明白であると思われるわけです。この京都の「衰亡」は、早急に解決されなければ日本の観光業の打撃となる問題でありましょう。


・・・と、これは先月24日、友人S井君と酒を呑みながら話したことです。こいつの英語版をmixiに書いてみましたが、・・・英語の方は論じ尽くすことができていないなぁ、と今、翻案しながら痛感しました。