東海道、エジプト展巡り

5月21日更新 

 通常であれば春の海外渡航への準備に入る1月頃からずっと、3月には何処に足を運ぶかと考えていました。具体的には、四国に向かうか、それとも東に向かうかと思案していたのです。

もともと用でもなければ東京に行く気にはならないのですが、どうしたわけか、この1~3月期は、東京と静岡で相次いでエジプト関係の特別展を行っているのです。国内で、同時に別々の場所でエジプト展というのは面白いことです。しかし四国も行きたいなぁ、と思案し続けていたのですが、この春は東のエジプト展を堪能することにしました。

東京までは、3月16日に関西空港からピーチで飛びました。覚悟はしていましたが、関西空港は国際線のある4階が真っ暗で、2階の店もシャッターを下ろしているところばかりです。ここ何年かの、喧噪に満ちた関空に慣れた身としては、寂寥の念を覚えてしまいます。その気落ちが伝染したのか、成田空港に着いてみると、靴が壊れていました。ただでさえ東京市内から遠い成田で、まず靴の修理で1時間待ちというのも泣きたくなる話であります。

今回の東京の宿は、上野のEMIT上野という、駅から歩いて5分ほどの場所を取りました。宿に荷を放り込んで、急ぎ向かったのは神田神保町でした。久しぶりの神保町巡りは、実に心安らぐものがありました。宿が上野ですから、アメ横の夜の喧噪も観察しました。人出・・・夜8時を過ぎても、なかなか多かったですねぇ。

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関空と成田

一夜明けて、上野から両国の江戸東京博物館に向かいます。特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」展見学のためです。首都の状況観察も兼ねていたので、30分ほどかけて歩きました。巡回展で、次の開催場所が京都の京セラ美術館なので、わざわざ今、東京まで行かなくても・・・そう思って迷っていたのですが、京都展の時期は大学の授業で土日しか見学できないだろうと考え、あえての東京での見学に踏み切った次第です。展示は極めて充実して見応えがあることに加え、特筆すべきは写真撮影ができたことです。この豪気さには恐れ入りました。いや、本当にありがたかった。フラッシュ禁止は当然のことですが、それを差し引いても、資料として用いる可能性がある身には、大変にありがたい計らいでした。

※5月21日注記:この判断は、思わぬことながら、そして残念ながら、当たりました。4月に出された緊急事態宣言のため、京都展は4月25日から5月末まで中止になりました。

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ベルリン・エジプト展

東京での用事はほぼ済んだので、次は横浜に向かいました。横浜では、山下埠頭の

gundam-factory.net

 を見学しました。18メートルのガンダムが、直立して、動くのです。感動して胸が熱くなってしまったため、すっかり長居してしまいました。ガンダムファクトリーの次にいったのは逗子、旅の先達であるフクさんのお店MAHARITAに足を運びました。相手がフクさんですから、やることといえば当然、過去と現在と未来の旅のお話です。お互いに旅に出られぬ無聊を慰め合う、旅人語りのひとときを堪能しました。

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1/1スケールのガンダムと、マハリタでの1枚

「生き延びよう、次の旅の日まで」

熱く語り合って横浜で一眠り、次の日に向かったのは駿府です。本当は下田に行きたかったのですが、下田に行くとやや回り道になってしまうために断念し、東海道を直進して静岡市美術館を訪れました。ここで見学したのは「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」というわけで、またもエジプト関係の特別展です。こちらは写真撮影NGです。・・・まぁ、普通はそうなんですよね。特に充実していたのは棺の展示だったと思います。

美術館を出た後、駿府城を見学してから、再びJRに乗って、3日目の宿は浜松の「くれたけイン・アクト浜松」に取りました。新型肺炎のせいでずいぶんと安く泊まることができたのは、ありがたかったです。浜松にて下車するのは、実は初めてです。下車して、大都市であるのに驚きました。いつもは通過するだけですから。ここで下車するのが初めてということは、浜名湖をまともに見るのも初めてということです。一夜明け、まずは浜松城を見学します。天守閣は三層ですが、とても大きく立派な作りです。まぁ、どちらも戦後の再建ですが。それでも往時の天守閣より規模を縮小しての再建のようで、天守閣が天守台とズレているのは面白い。お城の後は、浜名湖を訪れました。湖の南側の弁天島から見渡した程度です。この弁天島のキャンプ場が、アニメ「ゆるきゃんΔ」の聖地と成り果てていたのには笑ってしまいました。私も好きなアニメですが。

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ウナギ美味し浜松、つくね美味し富士宮、というわけで浜名湖の写真です。浜名湖です、はい。

さて、浜松を離れて、愛知県に入って向かったのは、新城の作手です。もう少し北に行くと、織田・徳川連合軍と武田軍が死闘を演じた長篠古戦場というところで、どえらい田舎です。ここに足を運んだのは、この場所を訪れるためです。

takahouse.net

 このタカハウスを営むタカ氏は、かつて自転車で世界一周をした旅の強者です。日本に帰国後、地域おこし協力隊員を経て、この新城・作手にゲストハウスを設けました。夜も遅くの到着となってしまいましたが、知的で博覧強記な彼との田舎談義は、実に実り深いものでした。

タカハウスで一眠り、次の日には岡崎と名古屋を経由して京都に戻りました。岡崎では、またもお城見学ということで岡崎城をみました。何十年ぶりかで見学する岡崎城は、これまた立派なお城です(再建ですが)。そして名古屋に立ち寄って名古屋城、は見学しません。後輩・亀Gと一献傾けるためです。かくして、東海道を駆け足で巡りながらエジプト展とお城をハシゴし(て、海の外に出られない無聊を慰め)た、3月中旬でした。