天理参考館「発見!世界の考古学」講演傍聴記

早めに起きて、京阪と近鉄を乗り継いで天理に足を運びました。天理を訪れるのは6年ぶり、前は確か2015年、シュリーマン展で名古屋大学・周藤芳幸先生がされた講演に参加するためでした。今回も講演会でして、天理参考館の連続講座「発見!世界の考古学」の最終講座、駒澤大学・大城道則先生のお話を聞くためです。

天理に着いたのは11時20分過ぎ、駅前通りの商店街のお店の多くがシャッターを下ろしている様子が目立つのは、6年前と同様である気がします。そこを寄り道しながら進み、壮大な天理教本部教会にちょっとだけ上がってご挨拶して、そこから方向を転じて参考館に向かいました。中途半端な時間に着いてしまった所為で、整理券の配布まで少し待ちました。そうはいっても、この参考館では退屈することは全くありません。世界中から良いモノが、無料コーナーのところだけでも一杯に展示されています。前は2階の海外布教を紹介する展示の中に、大日本帝国外務大臣松岡洋右の名が記されたパスポートがあって驚いたモノですが、今回は見当たりませんでした。幣原喜重郎外務大臣名のものは多かったのですが。

さて、整理券をもらい、昼食をとって1時半から講演会に臨みました。「古代エジプトのピラミッドとは何か?―その発展過程とメイドゥムのピラミッド―」と題された講演の内容は、大城先生がこのところ調査を主導されている、メイドゥムの崩れピラミッドの調査に関するものでした。発掘調査と、その場を学生教育の場として活用する様子などをわかりやすく(多分、聴衆の中に研究者は学芸員さんを除けば私くらいだったためか?)、お話しされました。1時間、大変に興味深いお話でした。帰りの電車の時間がギリギリだったらしく、公演終了と同時にサッと退出されてしまいましたが、幸いにご挨拶する時間をかろうじて持てました。

「次は是非研究会が学会で」「そうですね」

先生のお話をまた学会の場で拝聴したいですし、逆もまた然りです(勉強しなければ)。その後は、再び参考館をじっくり見学、その後に奈良経由で京都に帰ったところ、電車を乗り間違えたりしたため、帰宅時間が8時頃になってしまいました。天理・橿原と併せて、またじっくり回りたいものです。天理は、食堂巡りでもやりたいところです。

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天理の風景