奈良は京都の隣県ですが、奈良市はともかく、橿原ともなると、やや遠く感じてしまいます。実際、拙亭から京阪と近鉄を乗り継いで1時間半ですから、やや遠いと感じます。
それでもたまに橿原に行くのは、ここが明日香村観光の起点であることと、橿原の考古学研究所と附属博物館に行く用事が、たまにあるからです。神宮で人が多いと思ったら、今日は祝日でした。
先日、イスタンブール大学のHamdi Şahin教授が古代史研究会で報告された際に
「日本では、どの考古学博物館がお勧めですか?」
と発表の後で参加者に質問され、
「あ、・・・日本には全国的な規模の『考古学』博物館は、ないかもしれない・・・」
と、一同絶句したものです。しかし、地方規模であれば見応え充分な場所は多々あると思います。この橿原の博物館は、そのひとつでしょう。そんなことを考えながら、博物館をじっくり見学して回り、その後は大和八木の今井町まで足を伸ばして、散策の一日となりました。