果たしてこの字は、君には読めるかな?坊やたち・・・

突然であるが、話は5日ほど前に戻る。K村先生が授業で、
「ND大学(現・拙宅の前にある女子大)の授業で、学生に『英語の筆記体が読めない』と言われて、驚いた」
と、心底衝撃を受けた様子で語っておられた。「大学の学力レヴェルのやろうか?」と仰っておられたが、実はそうではない。世代の問題である。私も今年の夏、後輩にノートを貸した時に
「この字、何て読むんですか?」
筆記体で書いた箇所を示されて驚倒した事があるからである。同じ地元の同じ学区の出身の学生だったから、衝撃は一層、大きかった。どうも、中学校で筆記体を習っていないらしい。私は中学一年の時に筆記体書き取りの宿題を出された人間だから、
筆記体を読めない」
といわれて、一瞬理解できなかったのは無理もない。まあ、キリル文字筆記体は読めないけど、ローマン・アルファベットは読めるし、書ける。2日ほど前にバイト先で英文の書簡を書いていた時も、下書きは全て筆記体だったし。


そんな事を思いながら、今日の二限、非常勤のA河先生の授業では、フランス語の筆記体が黒板の至る所に乱舞する。英語と基本的に同じだから当然私は読めるが、
『この授業受けている人のうち何人が、「筆記体じゃ何が書いてあるのか解らねぇ!」と心の中で叫んでいるのかなぁ』
・・・いや、そもそも先生、学生が筆記体が読めないなんて欠片も思っていないだろうなあ、と思った。我々が共有し、依拠していると思いこんでいる『常識』が如何に脆くて胡乱なものか、確認してしまった瞬間だった。


さて、そんな感慨はさておき、昨日にはこちらの本を購入。

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義

以前も紹介した、『ロシア政治経済ジャーナル』発行人の著書。必読と言うより必携の一冊。
で、今日はうちの大学で、H田先生に、こちらの本を頂いた。
古代日本 国家形成の考古学―諸文明の起源〈14〉 (学術選書)

古代日本 国家形成の考古学―諸文明の起源〈14〉 (学術選書)

売れているらしいです。