昨日に引き続き、同志社へ。西洋古典学会、本日は二日目。今日は11時からの報告が、是が非でも聴かなければならない報告であったために昨日の懇親会も二次会は辞退してきたのだが、待ち時間の間に購入したのはこちらの本↓
- 作者: ガイウス・サッルスティウス・クリスプス,合阪學,鷲田睦朗
- 出版社/メーカー: 大阪大学出版会
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さて、11時からの報告は、
『コスモポリタニズムの起源』
という、実にそそるタイトル。これは是非とも聴かねば!という事で行ったのだが、報告者はあくまでも古典期の哲学史の文脈に沿った形で問題の把握を展開しておられ、勉強にはなったのだが、私としては些か予想を裏切られた気分。問題がでかすぎて軽々しくは論じられないが、・・・どうも私は、
「『ヘレニズム』概念の盛り上がりの中での、理論的バックボーンのひとつとしての『コスモポリタニズム』」
に対する批判的傾向を徐々に強めてきた、ここ30年ほどの史学史の脈絡の中で育っている所為か、何だか違和感を感じてしまうのだよな・・・
そんな具合で、午後の報告も全て拝聴したのだが、閉会後、某先生に
「君もいずれ、此処で報告してもらわないといかんよ」
との言葉に、少し苦笑い。だって、此処で報告したら、絶対に府大の関係者やバックパッカー仲間に爆笑されるに違いないんだもん、
「西洋史って柄じゃないだろおまえは!」
って・・・