弁明じゃないけど・・・WBC一次代表選出

WBC不参加の舞台裏 五輪から疲れ果て帰国…岩瀬の姿に若手尻込み(中日スポーツより)

社用で東京に行った。昔からの記者仲間との懇親会に顔を出すと、いきなり集中砲火を浴びた。 「あんたを見たら、言おうと思ってたんだ。ドラゴンズ選手のWBC不参加はいったいどういうことなんだ」
どういうことだと聞かれても、答えようがないから、先日出席した球団納会の、あるシーンを話した。
それは納会がお開きになった直後だった。岩瀬が西川球団社長を前に「社長、すみません。球団にご迷惑を掛けることになって」としきりに頭を下げていた。
社長がこう答えた。
「気にするなよ。選手のことは球団が守る。心配しなくていいよ」
社長が去って、岩瀬が申し訳なさそうに私に話し始めた。
北京五輪から帰ってきたあと、監督への報告で、“WBCには選ばれても出ない”と言ったんです。北京は僕にとって、野球生命が終わるぐらいのダメージがありました。だから、無理だと」
北京五輪で中継ぎに回った川上はダメージが抜けず、半月近く戦列に復帰できなかった。
(中略)
疲れ果てて帰国した岩瀬、川上の姿を目の当たりにしたドラゴンズの選手たちの間では、いつしかWBC拒絶の空気が充満していたのだ。
個人的には「それでも行く」と手を挙げる勇気あるドラ選手がいないことがさびしい。そんな話をつらつらと話しているうちに、私の周囲からいつの間にかバッシングが消えていた。
 (児玉光雄)

我がドラゴンズだけがバッシングを喰らっている状況は、今までスルーしてきたけど、流石に冷笑で流すばかりでは腹立ちを押さえきれなくなってきたので。
先ず第一に、我がドラゴンズからは「五人に断られた」ことになっている。しかしながら、先ずこの報道のされ方はおかしい。「四人選ばれ、全員に断られて一人追加で和田に声をかけた」というのが事実であって、この順番は極めて重要である。
何が重要かというと、一括で出場要請したのとは話が違うということ。これでは、
「最初の候補に全員断られたから、仕方なく和田に声をかけたが断られた」
ということとしか思われない。これまで(アテネ)オリンピックやWBCに出場した、国際舞台でも短期決戦の経験も豊富な一流選手に、ものすごく失礼だろう。そりゃ、「5人目」にも断られるよ。
次に、最初に候補に挙がった四人の面子をじっくり見ていただきたい。本当に代表に欲しいと思われる選手は、(ドラゴンズファンの目から見ても)岩瀬くらいのものである。森野の招集は(北京の時もそうだが)少し無理があるし、そして岩瀬が断るというのは、余程のこと。そして岩瀬が断ったら、他の若手が尻込みするのは無理からぬことではないのか。
そして最後に。出場を断った全選手の名前、そして経緯が一切合切表に出ているのが、何故我がドラゴンズだけなのだ?このような場合は、選手が自発的に断る場合を除いて招集候補者の名を伏せるのが慣例ではないのか。
・・・と、書いていたら、また冷笑が浮かんできた。やはり、この件に関しては、くそ真面目に語るのは阿呆くさい。