エディンバラ・レポート25

金曜日から日曜日までは、日本からロンドンを経由してやってきた友人Toz氏と、その姉上を案内していました。実はこのときに備えて、エディンバラ城とホリルードハウス宮殿は行かないままに温存しておいたのです。姉上の方はロンドンの大学に留学中で専攻が中世英国史ということで、話が弾みます。・・・もっとも、ここで、
「英国史ということですが、ご専門はイングランド史ですか、スコットランド史ですか?」
と、嫌みでなく訊いてしまう辺り、スコットランド人化(爆)が進んでいます。これだけでもスコットランドに来た意味あったかも。

さて、では、昨日分から。
先述の通り、昨日の目的地はロイヤル・マイルの一番上と一番下にあるエディンバラ城とホリルードハウス宮殿です。エディンバラの旧市街はロイヤル・マイルを中心として広がっていたのですが、この通りは西を頂上として東に向かってかなり急激に傾斜しており、その市域の境界線を画していたのが二つの宮殿、というのはなかなかに面白い話です。
先に行ったのがエディンバラ城。こちらの方が古い。堅固な山城で、ロイヤル・マイルに面した東側を除く三方は全て、崖になっています。こういうお城というのは歴史をやっている人間にとっては(中に何も入っていなくても)宝箱みたいなモノで、かなり遊べました。
昼食を挟んで午後はホリルードハウス宮殿へ。これは15世紀末から16世紀の初頭にかけて造営されたということで、比較的新しい。入場料は張りましたが、音声ガイドが無料、しかも日本語のやつが聞けるというのはすごく有り難い。もっとも、この解説が長いんですが、宮殿の来し方がよく解りました。宮殿に隣接して立つホリルード・アビィ跡も、なかなかに趣深いです。ちなみにこの宮殿、現在もロイヤル・ファミリーのスコットランド滞在時の御座所です。

で、一日空けまして本日。吹雪いていて、外に出るの止めようかと思いました。何とかこらえて外に出て、上記両氏が泊まっている、プリンセスストリート沿いのホテルへ。本日はホームズ像を見た後、大学構内を案内したのですが、吹雪いてきやがりまして、エレファント・ハウス・カフェに逃げ込みました。此処はハリー・ポッターの原作者行きつけのカフェということで、未だ日曜午前というのに混んでました。ちなみにイギリスで紅茶を頼むと大抵はお湯にティーバッグをぶち込んだモノが出て来て興醒めなんですが、此処のはティーポットにお茶っ葉を入れてくれているので、非常に評価が高い。で、晴れてきたところでショッピング、そして昼食後に去る二人を見送りました。私も、来週と4週間後には、彼らが今日乗ったのと同じ列車に乗りますので、予行演習みたいな感じですな。