醍醐一日散策

今日は何の予定もない一日でしたので、朝11時に下宿を出発して、地下鉄一日乗車券を利用して醍醐に出かけました。思えば京都に住んでから十数年が経過しますが、未だに山科・醍醐に足を運んだことがありませんでした。ダウンな気分が続くここ一月ほど、気晴らしには遠出、ということで、些か近場ではありますが足を運んでみることにしました。
醍醐駅に着いたのは12時頃、昼飯は後回しにして醍醐寺へ向かいました。とぼとぼ十分ほど歩くと、山門に到達。

ここをくぐると案内が色々あるんですが、醍醐寺だけでなく、伽藍上方の上醍醐まで上がると1時間を軽く超えるみたいなので敢えなく断念、伽藍のみの見学に止めました。

醍醐寺といえば豊臣秀吉の花見ですが、未だ桜はおろか、梅にも早い冬の寒い中ですから、木々は化粧する余裕があるはずもなく、寒々とした枝のみの姿をさらしておりました。
醍醐寺には、平安時代創建の五重塔がありまして、これがまたほどよく色褪せて、寒々とした冬の景色に良くマッチしているように思われました。五重塔をじっくり眺めて、本堂で仏様と向かい合ってじっくりお参りした後は、三宝院の庭園を眺めつつホッと一息、そしてその後は宝物館「霊宝館」に足を運びました。この二箇所については写真を撮ることができませんが、醍醐寺に伝わる絵画や文書類、そして仏様など寺宝の数々を、時に合掌して礼拝しつつ、ゆったりと眺めてまわったのでした。ちょうど「今日の冬の旅」キャンペーンと併せて、秘蔵の宝物をいろいろと見学できました。異彩を放っていたのは、国宝に指定されている、平安時代五重塔の心柱ですね。寺社仏閣で重文・国宝といえば、絵画や仏像、そして文書の類と相場は決まっているのですが、その中で、柱が国宝というのは異彩を放っていますね、やはり。もっとも、千年の星霜を経た柱ですから、時の重みは十二分に伝わってくるのですが。大きなお寺でありましたので、出て来たときには2時半を軽くまわっていたと思います。これで上醍醐まで行っていたら、多分4時過ぎになっていたんでしょうねぇ。
醍醐寺を出た後は、地下鉄で一駅北、小野駅から随心院に足を運び、こちらでも庭園を眺めてゆったりとした気分になった後、ほど近いところにある醍醐天皇の後山科陵へ。地図をみると大きいようにみえるのですが、実際に行ってみると小振りな陵墓です。
そして夜は、急遽声をかけてきてくれた、後輩ひげちゃんと三条河原町の「情熱ホルモン」で合流、酒を呑む・・・よりひたすら食ってましたね。この二人ですから、普段は控えるような話題についても好き放題に喋ることができるのが有り難い。歓を尽くした夜でした・・・が、ここのところ呑みすぎ。ブログでは書きませんでしたが、今月9日には関学のN谷先生に心斎橋のお寿司屋に誘って頂いたりしていますし・・・まぁ、たまには酒に溺れるのも良いのでしょう。そして明日は、私が共同幹事の懇親会が一件・・・