「自家製酵母パン ひとつぶ」訪問記~能登川のおいしいパン屋さん~

10月5日更新 

 青春18切符を消化する目的もあって、JRに乗って能登川を訪問しました。新快速も停車するくらいですから大事な駅(だと思うの)ですが、実家への行き返りで下車したことは、一度もありませんでした。

ただ、一度は途中下車したい、とずっと思っていました。それは、この地に後輩げんまさまの旦那さんが営んでいるパン屋さん、「自家製酵母パン ひとつぶ」(「食べログ」のリンクは→こちら)があるからです。ただ、能登川を通過するときは、だいたいこのお店が休みのとき、もしくは私が急いでいるときで、今日にいたるまで、訪問する機会がありませんでした。

京都駅からJRに乗って能登川で下りて、最初に感じたのは己の迂闊さでした。古い、品の良い街道筋の街並みが残っていて、歩くのがとてもとても楽しいのです。この雰囲気にインスピレーションを受けた、とは「ひとつぶ」の店主さんの言葉でした。さもありなん、と思ったものです。そんな能登川の景色の写真を、下に3枚ほどのせております。

「自家製酵母パン ひとつぶ」は、能登川の「ファブリカ村」内にあります。道標となっているスーパー丸善に向かい合う、町工場風の建物(昔は本当に工場だったのかな)が「ひとつぶ」の店舗です。一度しかお会いしていないにもかかわらず、店主さんが私の顔を覚えていてくれたことは、嬉しかったです。後輩が(家事多忙のため)顔を見せてくれなかったのは少々残念ですが、これはまた訪問すべしという天命でしょう。店主さんと少々おしゃべりしてパンを買うと、いくつかおまけしてくれました。

駅に行く途中、法堂寺公園という、かつて大きな伽藍があった場所につくられた公園に差し掛かったところで、あいにくの土砂降りに見舞われました。雷がとどろく中、公園でパンをかじりながら、ふと思い出したのは学部生時代のこと。下鴨劇場の公演では、舞台を仕込む「仕込み期間」あるいは本公演中に、必ずといって良いほど雨が降ったものです。誰が雨男か雨女かで、罪のない責任の押し付け合いをするのが通例でした。

『絶対これ、みんな「雨を降らせたのはおまえだったのか」というんだろうなぁ』

と思いながら食べたパンは、とても落ち着く味でした。毎日食べていたいパンというのはこういうパンなんだろうなぁ、と思いながら、雨宿りを楽しむ休日でありました。

余談

この次の日にバンコクに向けて発ったのですが、次の日も、その次の日も、「ひとつぶ」のパンを朝に美味しくいただいておりました。店主さん、美味しいパンをありがとうございました。ご馳走様でした。

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