秋の祭礼、無事終了

昨年は台風直撃のために中止となった地元の秋祭りですが、今年は快晴の天候の下、無事に神楽を神社に奉納することができました。
一年とばしとなったためか、お囃子の主体となる子供たちとの年齢差が一層、開いたような気がします。
「そりゃ、このお囃子はじまって来年で30年だけど、俺たち1年目からやっているもんなぁ」
と私の隣で最長老おふたりが長嘆息されていましたが、わたしはその先輩たちの次の年から始めておりまして、積み重ねた年月はそんなに変わりません。・・・あ、ちなみに最長老おふたりは私より3〜4歳年上ですので、なんのことはありません、私も最長老グループに属しています(涙)。
かように星霜を経ますと、当然ながらかつて同じ時期に小・中学校に通っていた連中の子供を相手にすることになります。実務取り仕切りで例年奮闘するのは子供会の役員さんなんですが、役員さんの中に、かつてお囃子をやっていたような人もいるわけです。そうして今、相手をしている子供たちの殆どが21世紀に入ってからこの世に生を受けたことに衝撃を改めて受けつつ、ふと思い起こすのは初期の先輩たちがある時期に一度に辞めた理由のこと。最大の理由は小学校から中学校に上がって部活動が忙しくなったため、というモノでしたが、もうひとつの理由として
「好きなテレビ番組が見られなくて」
というモノがあったと聞きます。ビデオが普及した今となっては信じられないような、そんな時代を今の子たちに語って解るのかなぁ、伝えていくこともまた仕事なのだろうなぁ、・・・そんなことを思いつつ、元気に太鼓を敲く子供たちの姿に、目を細める一日でした。