「富野由悠季の世界」展@兵庫県立美術館

※12月21日更新

兵庫県立美術館は、巡回展でも面白い特別展をやってくれるところです。そんなわけで、やや遠方にあるけれども、訪れることが結構ある場所です。今開催中の特別展も、そのようなもののひとつです。

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こんな特別展をやられたら、行かないわけにはいかないのです。しかしながら、これまでは行く時間もなく、歯ぎしりをしておりました。しかし今日、ようやく行く時間が取れました。

一泊したなんばから、到着したのは正午ごろ。年齢層が高めと感じたのは、おそらく気の所為ではないでしょう。もちろん親子連れは多かったのですが、子供たちそっちのけで展示ケースを食い入るように見つめているお父さんが、とても多かったです。そういう私も、もちろんその一人。

なにしろ、日本のロボットアニメ全体の根幹を作った人、といっても過言ではありません。その作品の多さは圧巻です。アニメ監督の足跡をたどるものであるため、これまでの作品の設定資料集や企画書、絵コンテ、そして台本など、時間をかけてじっくり回ることを求められる展示でした。字だらけの展示品がこんなにも多い特別展は、なかなかないのではないかと思います。最後の物販スペース、税込4400円の図録を買うかどうか思案投げ首している私の横では、同じようにパンフレットを前にじっくり考えている父親の手を引っ張って「早く行こうよー!」と頑張るお子さんが何人もいたのは、何だか象徴出来でした(笑)。見学時間の目安は5時間だそうですが、私はなんとか3時間半で見学をひとまず終えました。

特別展後は、道頓堀沿いのバー「SOPHIA」で、あずみけいこさんのライブ。大人の時間に浸ってまいりました。