泉屋博古館「伝世の茶道具」展

泉屋博古館鹿ヶ谷通り沿いにあり、なんのことはない永観堂とは指呼の間です。ところが、これまで足を運んだことはありませんでした。理由は単純なことで、この博物館へ行こうにも、その閉館時間が、永観堂のお昼の「お手伝い」終了時刻と同時であるためです。行こうと思いつつも館の隣を通過するだけで済ませてきたのは、こうした理由によります。

それが今回、佛大でひょんなことから声を交わすことになった田山先生(旦那様は佛大名誉教授で、事務職員時代、大変お世話になりました)から招待券をいただいたので、これはもう行かねば!となった次第です。

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さて、タイトルに示した「伝世の茶道具」展です。もともとこの博物館は住友コレクションを軸としておりますので、その住友家が代々集めた茶道具をズラリと並べた特別展です。本日が最終日だからでしょうか、特別展は入場制限がかかるほど多くの人が来ておりました。ですから入館から少々待ちましたが、全く困らなかったのは、同時開催のこちらの展示を見て回っていたからです。

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質・量ともに充実した分量の青銅器が、丁寧な解説とともに、しかも広々とした展示室に悠々と展示されていました。なにより、これが一財閥のコレクションだけで成立しているというのは驚きの一言です。充実した休日でした。