帰省

この夏、二度目となる東京遠征から実家に帰ってきた。
今回の東京遠征は古代世界研究会のサマーセミナーに参加するためだが、・・・いやもう、大変だった。本当は9月6日出発のムーンライトながらに乗車するハズが、台風の為に運行中止。珍しく指定席券を入手できたと思ったら、このザマである。で、仕方がなく、翌日・7日の朝一番の地下鉄で京都駅に到着、そこから東海道本線に乗って、米原・名古屋・豊橋・浜松・興津・熱海と乗り継いで(在来線です念の為。今回の東京行きは、三分の一くらい未消化の青春18切符を消化するのが目的ですから)、東京駅に着いたのは15時過ぎ、9時間くらい電車に揺られ続けていたわけだ。おかげで、『空の境界』上巻は車内で読了。面白いな。さすが、「伝説」の名をほしいままにした小説だけの事はある。
さて、そんなわけで7日は神田神保町を回る。駆け足で回ったワリには、洋書を二冊入手できた。一昨年惜しくも逃した、BengtsonのGriechische Geschichteが入手できたのが、一番感激。


翌日の8日は、主目的たる古代世界研究会のサマーセミナーに出席。会場の法政大学は、宿から実は歩ける距離なので、歩いてみる。とはいっても、30分くらい歩いていたけど。しかも法政大学が工事中で、会場が分からない。今回は、今月20日から行われる日中韓の国際学会の中国・韓国側報告ペーパーの検討会。うーん、本当はこちらに出た方が良いんじゃないのか・・・とは思ったが、そこはそれ。韓国・中国側の人々の歴史意識なんかもわかって、それだけでも出た価値がある。
その日の夜行列車で実家に帰りついたわけだが、今度はムーンライトながらの指定席券がない(皮肉だ)。で、小田原まで出て、そこからムーンライトに乗って行く。途中まではデッキに立っていたが、満席のはずが、よく見れば空席だらけなのである。静岡からは、空席の席にちょこんと座って名古屋に着いた。小田原から静岡までは、(恥ずかしながら)未読の『イリアス』を読んでいたが、面白いな。