2007年度卒業式

一昨日・昨日の二日間の東京遠征から、今朝、帰ってきた。
今回の東京行きは、静岡に行くついでのこと。一昨日には、足利と柊神社・・・もとい、鷲宮神社に立ち寄る。足利では電車で寝過ごし、足利学校に行きそびれた。痛恨の極み。鷲宮は、非常に静かな田舎にある閑静な神社。絵馬が「らき☆すた」一色で、爆笑する。
夜には、東京に出て来たばかりのレッツゴロー氏に再会する。前に会ったのは、何と2000年10月、ヨルダン・アンマンのファラホテルのルーフ・ドミトリー。殆ど擦れ違いに近い邂逅だが、ネットでの付き合いが長く、
「いずれ日本か外国の何処かでお会いするだろう」
と思っていたが、今回は実に巧いタイミングで東京でのスケジュールが重なり、再会することとなった。中華料理を食べながらの雑談は非常に愉しく、話は尽きることがなかった。


翌日、東海道本線にて静岡へ。意外な遠さに驚く。今日の目的は、静岡県立美術館で開かれている、こちらの特別展である↓

ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展

静岡県立美術館というところには初めて行くが、隣接する静岡県立大学は、たしか私の春日井高校の放送部の先輩が通っていた大学のハズである。こんなに遠いんじゃ、そりゃ下宿するしかないわな。何よりも吃驚したのは、立地。山の中に立っているから、食料の調達場所に苦労する。
展示されていた仏像やレリーフはいずれもガンダーラ地方とその周囲出土の良いものばかりで、
ペシャワールかラホールの博物館から持ってきたのか?』
と瞬間的に思ったが、殆どが日本国内の収蔵品との説明に、二度吃驚。平山郁夫氏が良いものを持っているのは自然なことだが、それ以外にも、日本には非常によいガンダーラ仏が揃っているものだな、と感心する。
特別展も関心があったが、それ以上に関心があったのが、東京文化財研究所・山内和也氏による特別講演。講演会のラインナップを見て、
『全て拝聴したい!』
と心中に絶叫したが、それは流石に無理で、本日の山内氏の講演のみに限ったのである。この美術館、館長が宮治昭氏だから、こういう凄い企画を組めたのだな。昼食直後で非常に眠かったが、山内氏の話は非常に興味深い。ただ、京大のI葉先生も昨年の授業で仰っていたが、現地情勢悪化のため、2007年で調査団がバーミヤンから撤退しているというのは非常に気になるところ。イラクもそうだが、情勢は、今後どうなるんだろうか。


東京から帰ってきて、下宿にも帰らずにひとつ仕事をした後、京都コンサートホールへ。今日は京都府立大学の卒業式なのである。入学以来、何と皆勤賞だが、前夜から降っていたらしい雨が上がって、非常に爽やかな天気だったのが何より。私が(運良く)博士号を受け取ることがあれば、その授与式の日は間違いなく豪雨だろうな・・・追い出しコンパには、体調ヘロヘロのため、出席しなかった。事前の予想通り疲労が激しく、理性を保っていられる自信がなかったから、もう良いかな、と思って・・・