第69回西洋史学会大会参加記

6月9日更新

静岡大学で行われた、第69回西洋史学会に参加してきました。駿府で下車したのは、ずいぶんと昔、静岡県立大学での特別展に足を運んで以来のことで、何もかも忘れていました。当日まで登呂遺跡が静岡市内にあることを失念していたのは、ここだけの秘密です。今回は静岡大学を開催校として、静岡県立大学との共催という形で行われました。こういう開催の形もありかと思う反面、静岡大学も単独では西洋史学会を切り盛りするのが困難ということに衝撃を覚えました。初日は公開講演で、その後の懇親会では、なんとマグロの解体ショーが催されまして、ビックリしました。もっとも開催校の説明では、

「おかげで赤字になりました」

そりゃそうだろうなぁ、と(笑)。そして2日目は部会及びシンポジウムですが、今回の部会報告は、なんと古代史は一本、中世史は無しという衝撃的な事態でした。西洋中世史があまり好きではない私でもショックを受けるくらいですから、当該分野の方々はもっと深刻な衝撃を覚えているのではないかと思います。その分、シンポジウムは(少なくとも古代史は)充実しておりました。

 ところで昨年度は、西洋史学会ではE川先生、古典学会ではS藤先生と同道する僥倖を得ました(そして緊張で背筋のびっぱなし)でしたが、今回はM川先生と会場から駅まで同道しました。学会に参加すると、会そのものよりも行き返りにもっと緊張する、近年の傾向です。

 

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登呂遺跡

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駿府城天守台石垣遺構