梅小路水族館には、断固反対します

昨日・本日と、またしてもIELTSを受けてきました。本年度より英検協会も一枚かむようになったようで、料金の支払いなどは明朗になったような気がします。大阪で受験するときの通例に従って昨日がリスニング・リーディング・スピーキングで、今日がインタヴューです。午前中は時間があるところで、眩しすぎず寒くもないという絶好の条件の下、大学の木漏れ日の中で読書を嗜んでおりました。風もほどほど、この時期は、何か書き物がない限り、外で読書をしていたい気分です。
さて、本日取り上げたいのは、こちらの記事↓

京都水族館:建設計画 京都市、設置を許可 梅小路公園内に
京都市は14日、オリックス不動産(本社・東京都)が下京区梅小路公園内で建設を計画している京都水族館(仮称)について、都市公園法に基づき設置を許可した。
計画によると、鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は内陸施設としては国内最大級となる約1万1000平方メートル。人工海水を利用し、イルカによるパフォーマンスや鴨川の自然を再現した展示などで、生き物の生態を知ることができるという。建築確認などを経て着工し、12年初頭に開館する見通し。初年度の入場者数は200万人を見込んでいる。
一方、建設予定地周辺への悪影響や、生き物への負担が大きいことなどを懸念し、市民には計画に反対する声もある。この日は二つの市民団体が、市役所前でプラカードを掲げるなどして抗議し、設置の許可に異議を唱えた。【田辺佑介】

私も、この話を聞いたのは、ここ半月ほどのこと。日本史研究者たちから、反対の声が上がっていると、研究室で耳にして、初めて知った話です。なぜ研究者たちが?と思っていたら、梅小路には平清盛の邸宅「西八条殿」があったそうです。それをむやみに壊すな、というわけです。
これに関して、友人東山のKAZU氏が、梅小路公園の未来を考える会というブログを紹介してくれました。ザッと読んでみたのですが、JRの提案する鉄道博物館については批判的論調は殆ど見当たらないものの、水族館については批判的姿勢を取っている、というわけです。
パッと見た限りでも、この水族館、記事で紹介されている皮算用をカヴァーするだけの魅力があるんでしょうか、極めて疑わしい。ここは内側からじゃなくて、外から物事を考えてみましょう。折角、千年の都に来た観光客が、わざわざ水族館に行くのかと。そういうものを求めてきているワケじゃないでしょう、京都に来る人っていうのは。ちなみに、水族館と鉄道博物館の相乗効果を期待しているらしいですが、鉄道オタクと水族館の客層、被らないでしょう、普通は・・・
どうせやるなら、西八条殿を本気で整備して、NHKとタイアップして大河ドラマで『平家物語』をやってもらって宣伝するっていうの駄目でしょうか。前に平家物語をやったのが38年前だそうで、そろそろリヴァイヴァルしても良いんじゃないかと思うんだけど。そちらの方が、水族館よりは収益が見込めるんじゃないかと思います。

※5月18日補記:友人東山のKAZU氏が、ブログで関連記事を書きました。水族館の反対活動に参加を呼びかける記事です。→こちらをご覧ください。私は行けないのですが、心ある人たちに、この問題について、先ずは知って、次に一緒に考えて欲しいと思うのです。