「天空の白鷺」−姫路・明石一日遊

バイトの夜勤の後、青春18切符を利用して姫路に向かいました。姫路のシンボルといえば優美な天守閣を持つ姫路城ですが、この姫路城は現在、修復工事中です。天守閣も「天空の白鷺」と名付けられた覆いにすっぽり包まれ、見ることが適いません。
『あの大天守を見ることができない姫路に、用はないなぁ』
そう思っていたのですが、・・・さにあらず。この工事施設のおかげで、通常は見ることができない城の外壁部分を見ることができるのが今のウリ、というのです。ならば、ということで京都からは新快速で2時間弱かけて、姫路に乗り付けた次第です。


思えば姫路城は高校の修学旅行で訪れて以来なのですが、「天空の白鷺」に包まれた天守閣を見上げながら、2000年のシルクロード横断の際に訪れたベルリンで、同じくカバーで覆われたブランデンブルク門を前にして激しく萎えた過去を思い出していました。そのベルリン訪問時とは違い、普段とは違った角度から城の様子を見るというのは、非常に貴重です。間近に見ることができるのは、城の上層部、四層・五層部分です。ガラス越しとはいえ、城の外壁部分を平行な位置から観察できるというのは、不思議な感じがしました。


姫路からの帰路、明石に立ち寄りました。昨年は3度ほど、JRの山陽本線で姫路からの乗り継ぎというのをやったのですが、その時に途中の明石駅から見える城を見て、
「明石に城があったのか」
と思い、この機会に下車して見学に行った次第です。近くまで行ってみますと、堀に囲まれた中に高台があり、その高台の山肌を固めるように石垣が組まれ、さらに最上部には三層の巽櫓と坤櫓、そして本丸を囲んでいたと思われる周壁が残されています。天守閣はありませんが、このふたつの櫓が美しい城でした。