仏谷の峠の鬼そば屋訪問

この夏、手許には、有効期間初日の7月20日以降、まったく使用していない青春18切符が、ずっと残っていました。前期試験後、古本祭りその他所用と、人出が多い日を避けていたという事情もありますが、そろそろ使用しないと勿体ない、と思っているところで、8月最終週は、運よく予定のない日が連続しました。
そこで本日、思い切って福知山・雲原の
「鬼そば屋」
を訪ねることにしました。料理長の「七姫」氏は旧知ですし、昨年3月に訪問して以来、訪ねていなかったという事情があります。また、お蕎麦屋の料理長という面に隠れて表に出にくいのですが、丹後・丹波地方の民俗学的研究で博士号を取った人間でもあります。学術的な話や近況報告などをするために、繁忙期の盆の訪問を避け、人が少なくなってから…と時期をうかがっている間に、この時期になった次第です。
そうはいっても、思い立っても雲原という地域に足を運ぶのは、一日仕事です。京都駅から福知山、そこから丹海バスに乗って40分、そして到着した鬼そば屋、なんとお店を二人で切り盛りしています。人の少ない時間に来たので話をする余裕もありましたが、繁忙期はこうはいかないでしょう。店の営業終了後、料理長の家にうかがって、力仕事を手伝ったりして、帰るころには日もとっぷりと暮れておりました。彼の学問的な面を、近くにある福知山公立大学や鬼博物館が活用しないのは勿体ないなぁ、という考えに耽りながら。
さて、福知山でとってきた写真を3枚ほど。上から「鬼そば屋」店内写真、「鬼そば屋」のメニュー「なな天玉そば」、そして福知山城です。再建された天守閣から見下ろすと、今の福知山市庁舎が城の縄張りをそのまま敷地とした様子が、一目でわかります。