ダグラス・ケアンズ教授講演会

3時から、京大の文学部新館第2講義室に足を運んできました。先日東大でお会いした、エディンバラ大学のダグラス・ケアンズ教授の講演会が行われたためです。
'A Short History of Shudders'
と題された講演会、shudderってなんだっけと思ったら、「震え」ですね。この「震え」というものについて、身体的なところから、それが暗示するところの意味まで、ギリシア古代のホメロスあたりから語り起こすという、実に面白い試みでした。最初のとっかかりがプリンストンカニオティス教授からプルーフ・リーディングを依頼されたプルタルコスについての論攷だったそうで、私もひとつ質問をしてみたところ、意外に受けが良かったので胸をなで下ろしました次第。
講演会の後は、懇親の会にも参加。ケアンズさんはかつて京大で客員教授を務めていたこともあって、大の親日家です。私としては、エディンバラを去った後の積もる話もあって、非常に楽しいひとときでした。
「で、いつまた来るの?」
こう訊かれると、もう「今すぐにでも!」と、心の中でエディンバラの景色が鮮やかによみがえる、そんな一日でした。