海域アジア史研究会報告

5月7日更新

午前中は、関西大学SGHの卒業研究報告会を傍聴してきました。昨年度後期は、毎週一度は高槻に足を運び、生徒たちの卒業論文の指導、と申しますか相談に乗っていたのですが、よく寄せられた生徒の声が
「資料がなくて…」
いやいや、そんな莫迦なことはないのだが・・・と思う一方で、その都度、その時点での職場での応対を思い浮かべては考え込んでしまう、そんなことを繰り返しておりました。
午後は待兼山へ。大阪大学で行われた海域アジア史研究会の4月例会での報告の機会をいただきました。これもなかなか、というところでありまして、「海域アジア」という研究会の名前から知れる通り、出席者はほとんど東アジア史の専門家ばかり。そのような中に
「アッタロス朝ペルガモンの王権と大祭壇」
などという題目の研究報告を抱えて乗り込む気分といったらもう、自分が報告者であるにもかかわらず、目が点でした。まず私の分野になじみがある人が少なかろう、というので最初に時代状況の整理と研究傾向をざっと紹介してから報告をすると、およそ想像もしないくらいに質問が雨あられ、アドバイスも山のように、という状態。結論としては
「東南アジア史を勉強してください」
というビックリ仰天な、しかし貴重なご意見をいただいた、他流試合の一日でした。